Androidの「アニメーションスケール」とは、システム内で表示されるアニメーションの速度やスムーズさを調整する設定項目です。
通常のデフォルト設定は「1x」となっており、アニメーションを短縮する場合は「0.5x」、無効化する場合は「オフ」にすることもできます。
通常の設定よりも短縮したり無効化したりすると、使用感はスムーズになります。
ただし、デフォルト設定から変えるとなると、どんな影響があるのか気になりますよね。
こちらの記事では、Androidでのアニメーションスケール設定をデフォルトから変えたさいのメリットやデメリットについて簡単に説明しています。
Androidでアニメーションスケール0.5を設定するメリット
デフォルトのアニメーションスケールの設定1から0.5にすると、端末の反応速度が速くなります。
特に性能が低い端末でも、操作がスムーズになったのを感じるでしょう。
アニメーションを短縮することで、バッテリーの持ちが良くなり、システムの反応も速くなる効果があります。
この設定は処理性能を向上させつつ、バッテリーの消費を大きく増やすこともないので、安全に使用することができます。
アニメーションスケール0.5がおすすめな人
アニメーションスケールの0.5がおすすめ人は、視覚効果を少しだけ楽しみたいが、できるだけ高速な操作感を維持したいという人です。
アニメーションは少し残りますが、スピードが速くなるため、操作感が軽快になります。
アニメーションを完全に無効にしたくないけれど、遅さが気になる場合に適しています。
また、Androidではさまざまなアニメーションの設定を個別に調整することもできます。
これを利用することで、操作の快適さやスムーズさをさらに向上させることが可能になります。
Androidでアニメーションスケールを無効化するのはどう?
Androidデバイスでアニメーションを無効化(オフ)にする場合、いくつかの問題が発生する可能性があります。
特にアニメーションを活用しているアプリでは、その機能を無効にすることでアプリの安定性に影響が出ることがあります。
あくまでアプリによってということなので、確認が必要ではあります。
つまり、アニメーションスケールを無効化することによって、視覚的な滑らかさやエクスペリエンスの質が低下する可能性があることに注意が必要です。
また、そういった動きに慣れるまで多少の時間がかかる可能性もあります。
アニメーションスケール無効化(オフ)がおすすめな人
無効化がおすすめな人は、アニメーションが不要と感じる、または操作速度を最優先する人向けです。
アニメーションが完全に無効になり、デバイスの応答が非常に速くなります。
特にスペックが低いデバイスや、効率を重視する場合におすすめです。
アニメーションにはエネルギー消費が伴いますので、無効化によりバッテリーの持ちが良くなる効果も期待できます。
アニメーションスケールの設定方法
次に、アニメーションスケールを設定する方法についてご紹介します。
アニメーションスケールを設定する手順
Androidデバイスでアニメーションスケールを設定する手順は以下の通りです。
まずは、「開発者向けオプション」を有効にしている必要があるため、まだ有効化していない場合は、まず「開発者向けオプション」の有効化手順を行ってください。
⇒「開発者向けオプション」の有効化については後述しています。
アニメーションスケールの設定手順
・「設定」アプリを開く
ホーム画面やアプリ一覧から「設定」アプリを開きます。
・「開発者向けオプション」を選択
「設定」メニューの中から「システム」を選択し、その中にある「開発者向けオプション」を探します。
開発者向けオプションは、一般的に「システム」の中にありますが、機種によっては「その他の設定」や別のカテゴリにあることがあります。
・アニメーションスケールを探す
開発者向けオプションのメニュー内をスクロールしていくと、以下の3つのアニメーション関連のオプションが見つかります。
・ウィンドウアニメーションスケール
・トランジションアニメーションスケール
・Animator再生時間スケール
・各スケールを設定します
各オプションをタップすると、アニメーションスケールの設定を変更できます。
前述した通り、一般的な選択肢は以下の通りです。
無効(0x): アニメーションを完全に無効化します。
0.5x: アニメーション速度を2倍速にします(高速)。
1x: 標準のアニメーション速度です。
1.5x、2x: アニメーションを遅くします(視覚的に楽しみたい場合に使用)。
・設定を完了します
アニメーションスケールを設定したら、そのまま設定画面を閉じるだけで反映されます。
特に「保存」などの操作は不要です。
これで、デバイスのアニメーションスケールが設定され、アニメーション速度や動作の感触が変更されます。
必要に応じて再調整して、気に入った設定を選んでみて下さい。
「開発者向けオプション」を有効化する手順
Androidデバイスで「開発者向けオプション」を有効化する手順は以下の通りです。
このオプションを有効にすると、アニメーションスケールなどの設定を変更できるようになります。
「開発者向けオプション」有効化手順
・「設定」アプリを開く
ホーム画面やアプリ一覧から「設定」アプリを開きます。
・「端末情報」または「デバイス情報」を選択
メニューを下にスクロールして、「端末情報」または「デバイス情報」という項目を探します。(一部のデバイスでは「システム」内にある場合もあります)
・「ビルド番号」をタップ
「端末情報」の中に「ビルド番号」という項目があります。この「ビルド番号」を連続で7回タップします。
タップ中に、画面に「あと○回で開発者になります」というメッセージが表示されます。
・ロック解除を求められる場合
デバイスのパスコードや指紋認証などでロック解除を求められる場合があるので、指示に従って解除します。
・「開発者になりました!」のメッセージが表示
7回目のタップが完了すると、「開発者になりました!」というメッセージが表示されます。
・「開発者向けオプション」を確認
設定画面に戻ると、メニューの中に新たに「開発者向けオプション」という項目が追加されています。多くの場合、「システム」内に表示されます。
その後、前述のやり方で「アニメーションスケール」を変更してください。